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タケラッタのブログ一覧

2019年11月14日 イイね!

フェラーリのモデル変遷(4座モデル編)

フェラーリのモデル変遷(4座モデル編)連載企画「フェラーリとランボルギーニ」も、今回を以って最終回となります。







タイトル画像の車をご存知ですか?


フェラーリ 365GT 2+2という車です。


今まで、2シーターのスポーツカーばかり紹介してきましたが、昔からフェラーリは後席のあるグランドツーリングカーも生産していたのです。


その中には、一見「これ、本当にフェラーリ?」と思うような車もありました。


(写真はフェラーリ 330GT 2+2)

何だか、旧いアメ車みたいですね。


昔からと書きましたが、今でもフェラーリには4人乗りの車がラインナップされています。


では、365GT 2+2 以降の車たちを見ていきましょう。






フェラーリ 365GTC/4(1971年~1972年)



メカニズム的には365GTB/4(デイトナ)とほぼ共通、ホイールベースまで一緒でした。


それ故、2+2とは言え、リアシートは荷物しか入らない狭さだったそうです。


後席が狭すぎたからなのか、僅か2年製造されただけで、後継モデル(365GT/4・2+2)が登場し、生産を終えました。


ピニンファリーナによる流麗なスタイリングは、十分にカッコいいと思うのですがねぇ。(もっとも、カッコだけなら365GTB/4(デイトナ)を選ぶか…)





フェラーリ 365GT4・2+2(1972年~1989年)



この車、フェラーリ 400と覚えている方が多いかもしれません。


365GT4・2+2、400GT/400オートマチック、412と名前を変えるこの車は、他のフェラーリと同様、スタイリングはピニンファリーナによるもの。


ただし、他のフェラーリのような流麗なスタイリングではなく、一見すると2ドアセダンのようなボクシーなスタイリングでした。


それだけに、後席には十分な実用性があり、前述の通りに名前を変えながらも、長きに渡って作り続けられました。


ちなみに、名称の 365、400、412というのは、V12フェラーリの伝統的な命名ルール、一気筒あたりの排気量です。(412は、4ℓ V12ではありません)






フェラーリ 456(1992年~2003年)



412 の後継車として登場した 456 は、ボクシーな 412 から、セミファストバックとなりました。


ミッドシップV12は挟角180°の、水平対向チックなエンジンでしたが、FR V12は一貫してV12らしい挟角(60~65°)のエンジンを採用していました。(本来、V12で等爆にするなら60°です。65°と言うのは、当時のF1エンジンの影響でしょうね)


なお、F512Mは5ℓでしたから、5.5ℓの 456 は、550マラネロが登場するまではフラッグシップフェラーリを上回る、当時のフェラーリ最強のエンジンを搭載した車でした。





フェラーリ 612スカリエッティ(2004年~2011年)



当時、ピニンファリーナに在籍していた奥山清行氏が手掛けたボディは、V12をフロントミッドシップとした事もあって、2950mmという超ロングホイールベースの車でした。


名称の612は6ℓ V12の事で、一気筒あたりの排気量ではありません。


サブネームのスカリエッティは、フェラーリと関係の深いカロッツェリアを由来とします。


この車から、ATがトルコンATから、セミオートマの「F1マチック」が採用されました。(MTも用意されていた)





フェラーリ FF(2011年~)



フェラーリのFF、と言っても前輪駆動じゃありません。(笑)


Ferrari Four、つまり フェラーリ初の四輪駆動を意味する FF なのです。


スタイリングはワゴンチック…と言うよりワゴンですね。(汗)


ま、ここはお洒落にシューティングブレークと呼ぶべきでしょうか。


なお、フェラーリは、612スカリエッティとは全く違うコンセプトの新型車であり、後継車ではないと主張しています。


生産時期を考えれば、どう考えても後継車なのですがねぇ。(笑)


現在は、フェラーリ GTC4ルッソとして販売されています。












さて、これまで紹介してきたV12モデル以外にも4座モデルは存在しています。


以前、ピッコロ・フェラーリ編でも少し触れました、ディーノ246GTの後継車として発表されたディーノ308GT4を祖としています。






ディーノ 308GT4(1973年~1980年)



ディーノ246GTに触発されたランボルギーニ ウラッコ、そのウラッコのミッドシップ 2+2というコンセプトに触発されたか、フェラーリも同様の車を企画します。


それがディーノ 308GT4。


V12でもない4座のマシンに、フェラーリの名は与えられないと、サブブランドのディーノを名乗らせましたが、フェラーリのエンブレム、カバリーノランパンテが付かないからか、はたまた、フェラーリらしからぬベルトーネ・デザインがフェラーリファンから拒絶されたか、ディーノ 308GT4は販売的に苦戦しました。





フェラーリ モンディアル(1980年~1993年)



前述のディーノ 308GT4の反省として、ディーノ246GTの後継車はピニンファリーナ(フィオラヴァンティ)がデザインした308GTBを、そして、フェラーリを名乗らずに失敗したミッドシップ 2+2には、フェラーリのエンブレム、カバリーノランパンテを取りつけてフェラーリを名乗り、新たにモンディアルの名を与えた車を登場させました。


この車の訳が分からんところは、当初は308GTBと同じ横置きエンジンだったのですが、1989年に発売された モンディアルt から、突如として縦置きに変更された事でした。


無論、その年に発売される348に合わせる為だったのでしょうが、「だったらモンディアルもモデルチェンジすれば?」と思いましたがねぇ。





フェラーリ カリフォルニア(2008年~2017年)



モンディアルの後、V8系の4座モデルの後継は用意されず、一旦途切れますが、2008年、FRのクーぺとして蘇ります。


V12でも、2シーターでも、ミッドシップでもない車でしたが、フェラーリの名を与えるだけの理由として、オープンエアーと言う武器をこの車に与えました。


この頃のフェラーリは全てDCTになっており、イージードライブが可能で、オプションでアイドリングストップ機能も用意されるなど、エコにも気を遣った車でした。


ただ、こうなるとフェラーリじゃないんじゃね? とも思ってしまいますが、フェラーリの間口を広げることには成功し、実際にこの車の購入者の約70%が初めてフェラーリを購入したオーナーだったそうです。


マイナーチェンジ版カリフォルニアTは、フェラーリ初のダウンサイジングターボ エンジンも搭載された車でもあります。(ますますフェラーリじゃ……ゴニョゴニョ





フェラーリ ポルトフィーノ(2017年~)



カリフォルニアのマイナーチェンジ版ではあるのですが、名称が変わっているので、項目を分けて紹介しておきます。


かなりの部分、新設計となっているようですが、基本的なメカニズムは、マイナーチェンジ版という事もあり、先代から踏襲されています。







おまけ フェラーリ ローマ(2019年)



11月13日にローマで、V8を搭載する新型クーペ、フェラーリ ローマが発表されました。



これ、カタログモデルなんですかね?










以上で、連載企画「フェラーリとランボルギーニ」も終了です。


長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
Posted at 2019/11/15 00:56:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ferrari | 日記
2019年11月12日 イイね!

フェラーリのモデル変遷(スペチアーレ・フェラーリ編)

フェラーリのモデル変遷(スペチアーレ・フェラーリ編)連載企画「フェラーリとランボルギーニ」の続きです。


ベビーランボ編で、『再開』と言っておきながら、単発で終わり、別の話題に行っちゃいました。(汗)


すみませんね、気が多くて……。





本日は、いよいよスペチアーレ・フェラーリ編です。


『スペチアーレ・フェラーリ』でググると、この車がヒットしちゃいますが……


(写真は、フェラーリ458スペチアーレ)

この車の事ではありません。


458のスペシャルバージョンではなく、スペシャルなフェラーリたちの話です。


商業的に『スペチアーレ・フェラーリ』として企画し、販売した車はタイトル画像のフェラーリF40が最初だと思いますが、私は、この車から始めたいと思います。





フェラーリ288GTO(1984年~1985年)



見た目は308GTBですが、全くの別物。


スタイリングは308GTBそのものと言って良いですが、オーバーフェンダー化していたり、そもそも軽量化の為にカーボン製のものに置き換えていたりで、308GTBのパーツを使っているのはウィンドウ類など、ごく限られたものと言って良いでしょう。


もちろん、メカニズムも別物。


308GTBと同じV8エンジンではあるものの、当時のレースカー(グループC)のランチアLC2用(フェラーリ製)V8ツインターボがベースであり、308GTBのエンジンとは別物。



駆動系も、308GTBがエンジン横置きだったのに対して、縦置きに変更されています。


車名の288は、2.8ℓ V8を示しています。(2.8ℓになったのは、当時のターボ係数1.4を掛けて4.0ℓ換算となるように 2,855ccとしているのです)


また GTOと言う名は、イタリア語で競技車両を示すOmologationから来ており、かの有名な250GTOから引き継いだもの。


リアのスリットは、エアアウトレットとして機能させるというより、250GTOの意匠を加えたという意味の方が大きいでしょうね。



グループBのホモロゲーション・モデルとして生を受けた288GTOでしたが、肝心の出場レースがスタートする事無く、グループB規定は廃止されてしまいます。


これは、先行してグループBでレースを行っていたWRCで、重大事故が多発したためです。


1985年、圧倒的な強さでチャンピオンになったプジョー205ターボ16。



そのプジョーを追って、ミッドシップ・フルタイム四駆モデル デルタS4を出したランチア。



前年、037ラリーで戦ったランチアは、第5戦ツール・ド・コルスでアッテリオ・ベッデガが事故死していましたが、1986年に本格参戦したデルタS4で、またしても第5戦ツール・ド・コルスで、エースのヘンリ・トイボネンが事故死(コ・ドライバーも同時に命を落としている)。


このラリーを機に、WRCは1986年を以って、速すぎて危険なグループBによる競技を中止。


競技そのものが始まってもいなかったトラックレースは、一度も開催されることなくグループBが消滅。


戦う場を失った288GTOは、活躍の場を与えられることもなく、272台が生産されただけで終わったのでした。







フェラーリ F40(1987年~1992年)



戦う場を与えられなかった288GTOでしたが、フェラーリはそんな288GTOをベースに、さらにポテンシャルをアップさせた車を開発します。


それがフェラーリ F40です。


この車は、エンツォ・フェラーリが開発を指揮した最後のフェラーリと言われています。


かつてのフェラーリがそうであったような「自分でサーキットまで運転して行き、そのままレースに出られる市販車」を作るべく、エンツォが製作を指示した車は、1987年にフェラーリの創業40周年を記念する車としてF40と名付けられました。



その低いノーズや、巨大なリアウィングは、まさにレースカーそのもの。


メカニズムは真新しいものは無く、旧来からの鋼管によるスペースフレーム方式を採用。


駆動方式もコンベンショナルなMRと、同時期のライバル、ポルシェ959が、トルクスプリット式フルタイム4WDだったことを考えると、旧態依然と言っても良いものでした。


ただ、それが却って良かったのかもしれません。


当時の最新技術のトルクスプリット式フルタイム4WDなど、今では珍しくなくなりました。


それに対し、純粋なレーシングカーのようなレイアウトの288GTOは、今でも大変魅力的です。



288GTOの2.8ℓは、3.0ℓに拡大されました。


これは、ターボ係数が1.4から1.7になった為、5.0ℓ換算となるよう、2,936ccにしたとも言われていますが、開発時にターゲットとしたレースやカテゴリーは不明で、本当に5.0ℓ換算となるように意図したかは不明です。


F40の3.0ℓツインターボエンジンは478psを発揮しますが、出力特性は所謂ドッカンターボで、非常に危険な車と言われています。


しかし、F40はレースでも盛んに使われ、人気もあった事から、1,311台もの台数が製作されました。





フェラーリ F50(1995年~1997年)



F40がフェラーリの創業40周年を記念する車なら、F50は創業50周年を記念する車。


開発コンセプトは「公道を走るF1」。


そのコンセプト通り、搭載するエンジンは、1992年のF1マシンF92Aに搭載された3.5ℓ V12エンジンをベースにしています。


そして、そのエンジンをシャーシの一部としてボディに剛結、リアサスペンションをそのエンジンに取り付けるという、F1そのものの構造をしています。


もっとも、その構造ゆえに振動はものすごく、快適性に劣る車となっていました。



F1の3.5ℓから 4.7ℓに拡大したエンジンは520psを発生しますが、同時期(1993年~1998年)に発売されたマクラーレン F1は6.1ℓで636psですから、速さと言う点では敵いません。


それもあってか、フェラーリは「F50は性能を追及した車ではない」と言っているようです。



人気が出たF40を1,311台も作ってしまい、一時期、価値が下がってしまった事を教訓にして、フェラーリはF50の生産台数を349台としました。


これは、かつてエンツォが、「顧客が望んでいる数の、常に1台少ない数を供給する」と言っていた事を実践した事になります。


なお、実際にF50が発売されたのは、フェラーリの創業50周年より2年早い1995年です。


これは、当時のヨーロッパに施行された新しい排気ガス規定より前に、予定した台数を全て売り切ってしまう為といわれています。






フェラーリ エンツォ・フェラーリ(2002年~2004年)



創始者エンツォ・フェラーリの名を冠した車。


この車が出た当時、私は「フェラーリにとって、これ以上の名前は無い。この車の後、どうする気なんだろう?」と、心配になったものです。


この車のデザインは、当時、ピニンファリーナでデザインディレクターをしていた、ケン奥山こと、奥山清行氏によるものです。


私、このデザイン、フェラーリらしくない(≒ピニンファリーナらしくない)と思うんですよね。


フェラーリって、もっと優美な曲線美の方が似合うと思うのです。


エンツォ・フェラーリって直線基調で、どちらかと言うとランボルギーニっぽい。(汗)



デザインテーマは明らかにF1で、フロントノーズの造形はF1マシンを意識した事がありありと感じられます。


ドア後端の形状も、F1マシンのドライバーの後ろにあるエアボックスの形状を思わせる物があります。


その一方で、F40やF50にあった巨大なリアウィングが姿を消しています。


これは、アンダーパネルやリアディフューザーによるグランドエフェクトにより、十分なダウンフォースが得られているためです。


F1マシンを模すなら、リアウィングがあった方がいい気がするのですがねぇ。


エンジンは、F50同様 V12エンジンを採用しています。


排気量 6.0ℓのエンジンからは660psを発揮、もう遅いとは言わせない!(笑)



F40では古式ゆかしきスペースフレーム、F50はF1さながらのエンジン剛結しフレームの一部として使用するなど、両極端の車造りでしたが、この車では、他のハイパーカーと同様のカーボンコンポジット形成のモノコックとなっています。


なので、F50よりも振動も少なく、快適になってます。(笑)


いかにも、新時代のフェラーリと言った感じですね。





フェラーリ ラ・フェラーリ(2013年~2016年)



前モデルで、創設者エンツォの名を付けてしまった後、どうするのかと思いましたが、新しいスペチアーレ・フェラーリにはラ・フェラーリの名が与えられました。


"La"は、英語では"The"にあたります。


つまり、Theフェラーリっていう意味ですね。


それはそれで、次が困るぞぉ。


「これぞフェラーリ!」以上のフェラーリってあるのか?



デザインはピニンファリーナではなく、フェラーリ社内のデザインチームによるものです。


可変スポイラーを始め、造形美よりエアロ優先って感じです。


ラ・フェラーリでは、電気モーターのアシストが追加されました。


所謂ハイブリッドカーです。


もっとも、”エコ”に振り向けている訳ではなく、エキストラパワーの為に電気モーターを使う、パフォーマンスの為のハイブリッドです。


興味深い事に、同時期にポルシェ918ハイブリッド、マクラーレンP1と、ハイブリッド・ハイパーカーが生まれています。


どの車も、超絶性能を誇りましたが……でも、エコカー減税になったんだろうなー。



エンジンは6.3ℓ V12で800ps、モーターはF1のKERS技術をフィードバックした「HY-KERS(ハイ・カーズ)」と呼ばれるもので163ps をアシストし、全体で963psを誇ります。


最高速は350km/hオーバーだそうですが……実際にはどれくらい出るんでしょうか?


ちなみに、ラ・フェラーリには、オープン仕様も存在します。


ラ・フェラーリ アペルタ



以前、大黒PAで目撃しました。



一体、いくらするんでしょうねぇ?





スペチアーレ・フェラーリと言う事で、今回は特別編として写真多めでお送りしました。(爆)
Posted at 2019/11/13 06:53:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ferrari | 日記
2019年11月01日 イイね!

フェラーリのモデル変遷(ピッコロ・フェラーリ編)

フェラーリのモデル変遷(ピッコロ・フェラーリ編)本日のブログは、ピッコロ・フェラーリ編で行きたいと思います。


ピッコロ・フェラーリって言葉、聞いた事ありますか?


ピッコロ、イタリア語で小さいを意味しますので、日本人に馴染みのある英語風に言えば、スモールフェラーリと言う事になります。


もっと具体的に言うと、V12以外のフェラーリの事を指し示す言葉です。


F355 や 458 などの V8モデルをイメージして頂ければ良いです。



「だったら、V8を積んだフェラーリって言えよ!」って思ったりしましたか?


ダメなのです。


フェラーリ社には、かつてV6エンジンを積んだ車を製造していたことがありますから。










ディーノ206・246GTオープンモデルは246GTS(1967年~1974年)



ピッコロ・フェラーリの歴史を紐解くと、ディーノ206・246GTに行きつきます。


ディーノには、V6エンジンが搭載されていたのです。


前回のブログで、フェラーリ365GTB/4 が従来のFRレイアウトを踏襲したと書きましたが、フェラーリもミッドシップの乗用車については、その能力の高さは認識しており、それ故、このディーノが誕生致しました。


しかしながら、フェラーリ365GTB/4 と同様、レオナルド・フィオラヴァンティ(ピニンファリーナ)がデザインした流麗なボディには、どこにもフェラーリのエンブレム、カバリーノランパンテはついていません。(タイトル画像はディーノのエンブレム)


当時、エンツォ・フェラーリは「V12以外はフェラーリに非ず」としていて、V6エンジンを搭載するこの車には、別ブランドを名乗らせることにしたのです。


それが、エンツォの愛息で1956年に夭折したアルフレード・フェラーリの愛称:ディーノだったのです。


(この辺のエピソードは、また別の機会で書きましょうかね)


206GTは、エンジンの材質として高価なマグネシウムやアルミニウムを使い、同じくアルミニウム製のボディは職人によるオールハンドメイドで、非常にコスト高の車でした。


そんな訳で、206GTは 152台に過ぎなかった生産台数による希少性も相まって、現在では非常に高価で取引されているのです。


ああ、そんな、超希少車も大黒PAに行くと、見ることが出来ちゃうんだよなぁ。




話をディーノの紹介に戻しましょう。(汗)


コストダウンを図るべく、エンジンブロックを鋳鉄製とし、ボディも鉄製としたのが246GTです。


もう、お分かりでしょうが、車名の206/246は、排気量+気筒数であり、当時のV12フェラーリで用いていた、1気筒あたりの排気量ではありませんでした。


この辺も、ディーノを他のフェラーリと明確に区別していた事を示していると言えます。(もっとも、この後、V12フェラーリにも、この命名ルールは用いられるのですが)








フェラーリ308GTBオープンモデルはGTS(1975年~1985年)



ディーノ246GTの後継車として登場したディーノ308GT4は、とても異例なフェラーリでした。



ミッドシップでありながらも、後席を備えた2+2の車に与えられたボディは、ピニンファリーナではなく、ベルトーネ(あのマルチェロ・ガンディーニ!)によるものでした。


異例尽くめのフェラーリは、従来のフェラーリの顧客には受け入れられず、“正当な”ディーノ246GTの後継車を求める顧客の声に押され、フェラーリ308GTBはデビューするのです。



これぞディーノ246GTの後継車と言える美しいボディラインは、ピニンファリーナに戻され、フィオラヴァンティがデザインしました。


なお、初期モデルは、なんとボディがFRP製でした。


スチール製ボディとなった量産型(?)に比べて210kgも軽量だったわけですが……ロータスじゃあるまいし、FRPで品質を維持できたんでしょうかね?


なお、308GTBのボディを一部流用した288GTOが1984年に登場します。



こちらは後のF40のベースとなる、いわばスペチアーレ・フェラーリであり、ピッコロ・フェラーリには属しません。



フェラーリ328GTBオープンモデルはGTS(1985年~1989年)




308GTBのマイナーチェンジ版で、フロントバンパー形状が大きく違います。


車名からも分かる通り、3.0ℓから3.2ℓに排気量がアップしました。








フェラーリ348(1989年~1994年)



1989年のフランクフルト・ショーにてデビューしたのがフェラーリ348tb、そして 348ts でした。


不思議に思いませんでしたか?


今まで、頭で表示する車名はもっと具体的に書いていましたが、今回は「フェラーリ348」とだけ書いています。


それは、途中で車名が変更になるからです。


1993年、それまでの 348tb/ts から 348GTB/GTS に変更されました。


フェラリスタには馴染みの名称ですが……あまり名前を変えないでほしいなぁ。


348シリーズのトピックスは、エンジンがディーノや308/328の横置きから、縦置きに変更された事です。


しかし、ただ縦置きにしただけではありません。ミッションは横置きにレイアウトされています。


発表時の名称を思い出してください。”t” が付きますよね?


これ、エンジンとミッションが直角(90度)に結合されている事を”t”の字で示しているのです。(だったら大文字の”T”じゃね? と、私なんかは思ってしまうのですが)


ボディ構造も大きく変更され、前時代的な鋼管スペースフレームから、現代的なモノコックへと変わりました。


ただ、その影響でシャシ剛性が不足し、「高速道路で車が真っ直ぐ走らない」という有り難くない評判を生んでしまうのです。


なお、1993年には、屋根が外れるだけのGTSの他に、完全なオープンボディの348スパイダーも登場しました。






フェラーリF355オープンモデルのGTS/スパイダーもあり(1994年~1999年)



348シリーズのマイナーチェンジ版。


348が、テスタロッサの弟分らしく、ボディサイドにフィンをあしらっていたのに対して、フィンが無くなりだいぶすっきりした印象があります。


個人的には、ディーノ、308/328から続く、伝統のピッコロ・フェラーリっぽいボディラインが映えて見えて好ましく感じます。


なお、この車を最後に、トンネルバックも、リトラクタブルヘッドライトも、フェラーリからは失われてしまいました。


メカニズム的には5バルブ化された3.5ℓ V8エンジンがトピックスですね。


はい、F355という名称は、3.5ℓ、5バルブから来ています。


なお、この車の途中からセミオートマチックの『F1マチック』が追加されました。








フェラーリ360モデナ(1999年~2005年)



この辺から、ボディラインが「美しさ」よりも「空力」を重視するようになりました。


デザインはピニンファリーナのダビデ・アルカンジェリでした。(アルカンジェリは、My M5のE60世代のBMW5シリーズのデザイナーでもありました)


メカニズム的にはF355を踏襲しているものの、空力は大幅に向上していて、F355対比で4倍のダウンフォースを得ているそうです。


まぁ、この車も、先代シリーズのように、第2世代の方がグッと洗練されて評判が良いのですが……。



フェラーリF430(2004年~2009年)



車名が示すように、V8エンジンは4.3ℓまで拡大されました。


と同時にF355から採用され、360にも引き継がれた5バルブは、コンベンショナルな4バルブに戻されました。(一時期、日本車でも流行った5バルブ、完全に廃れたなぁ)


なお、MTが選べる最後のフェラーリとして記しておきます。



フェラーリSP1(2008年)



この世代(F430)をベースにしたワンオフモデル。


日本のフェラーリ・コレクターのオーダーで製作されたらしいです。


何故、ワンオフモデルをここで紹介しているかと言うと、デザイナーがレオナルド・フィオラヴァンティだから。それだけです。(笑)









フェラーリ458イタリア(2009年~2015年)



名称が排気量+気筒数に戻りましたね。(笑)


4.5ℓ V8エンジンは578PSを誇ります。いつの間にか F40を超える、最速のV8フェラーリになっていたんですね。


などと、ノスタルジーに浸っているとチコちゃんに叱られますよ!


遂に、この車を最後に、V8は全てターボになってしまうのです。(T-T)


ノスタルジーネタはもう1つ、この車から全車F1マチックとなり、MTが失われてしまいました。(ToT)


まあ、イージードライブ派や、速さ絶対主義派の方には、F1マチックがDCTになった事は朗報でしょうね。



フェラーリSP12 EC(2012年)



458イタリアをベースに、512BBのモチーフを取り入れて制作されたワンオフモデル。


車名のECは、Eric Claptonの頭文字、はい、注文主は、大のフェラーリファンで有名なエリック・クラプトンなのでした。



フェラーリ488GTB(2015年~2019年)



458のところでも述べた通り、ターボになっちゃいました。


3.9ℓ V8ターボで 670ps、確かに凄いんですけどねぇ。


ただ、NAであの馬力を出していた事がすごいと思っちゃうんですけど。


まあ、フェラーリはF1を戦っているし、そこではターボエンジンを使っているので「F1のイメージだ!」って言えばそれまでなのですが。


そうそう、名称では、GTBまで戻ってきましたねぇ。(←なんか、説明が投げやり?)



フェラーリF8トリブート(2019年~)



最新のピッコロ・フェラーリです。


ただねぇ、720psとか、既にピッコロ(小さい)なんて言える車じゃないよなぁ。


最新のV12搭載車、フェラーリ812スーパーファストなんかは、スポーツカーと言うには大き過ぎる、まるで恐竜の様です。


むしろ、真のピッコロ・フェラーリとして、F8トリブートよりも小さい車が欲しいくらいです。


だからでしょう、フェラーリからディーノが出るっていう話が出ていたのは。



昨年亡くなったセルジオ・マルキオンネが、V6エンジンを積んだディーノの復活を口にしたものの、今年になって、ディーノの開発計画が休止になってしまいました。


あくまで休止とは言っているけど、SUVにまで手を出すフェラーリです。


やる気があるなら出来ない筈がありません。


やっぱり、超高級車としてのブランド維持を優先するのでしょうね。


フェラーリのCEO ルイス・カミッレーリは「価格を下げてオーナーを増やすという考えはありません」とコメントしているそうです。


じゃあさ、もう一度、フェラーリブランドから切り離して、ディーノブランドで出してよ!


それが、スタートだったんだからさ!


―つづく―
Posted at 2019/11/02 01:34:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ferrari | 日記
2019年10月31日 イイね!

フェラーリのモデル変遷(V12編)

フェラーリのモデル変遷(V12編)今日はフェラーリの車の変遷です。


今回は、前以てV12編と断っておきます。


以前のブログ、フェラーリ、F1とロードカー で、275GTB/4まで取り上げました。



今回は、その続きとなります。





フェラーリ365GTB/4(1968年~1973年)



新参者のメーカーであるランボルギーニが、1966年に発表したミウラは、レーシングカーのようなミッドシップで、世界に衝撃を与えました。


それまで、性能的にはフェラーリ並みでも、フェラーリ並みの名声は得られていなかったランボルギーニが、一気に認知された瞬間でもありました。


ミウラに対して、275GTB/4ではいかにも古臭く、フェラーリのフラッグシップモデルとしても、新世代にチェンジする必要がありました。


しかし、フェラーリは365GTB/4を旧態依然のFR車として世に出すのです。


それじゃ、端から勝負にならない?


そんな事はありません。


365GTB/4には、レオナルド・フィオラヴァンティ(ピニンファリーナ)が手掛けた、ミウラにも勝るとも劣らない流麗なボディが与えられていたのです。


昨今、多少落ち着きを見せ始めておりますが、ヴィンテージカーはまだまだ高騰しており、ミウラと共に365GTB/4も高額で取引されているのが名車の証と言えます。


また、正式名称ではないにも拘らず、「デイトナ」という愛称で呼ばれる事も、如何に365GTB/4が愛されていたかの証拠ですよね。






フェラーリ365GT4BB(1973年~1976年)



遅ればせながら、フェラーリも365GT4BBでフラッグシップのV12モデルをミッドシップ化します。


BBという車名はベルリネッタ・ボクサー(Berlinetta Boxer )の略で、「2ドアクーペ」「水平対向エンジン」を意味しますが、実際には水平対向ではなく180°のV型エンジンです。


365GT4BBは、365GTB/4に引き続き、ピニンファリーナのレオナルド・フィオラヴァンティの手によるボディを纏っています。


この車、ランボルギーニ・カウンタックと熾烈な最高速度争いで、302km/hと僅か2km/h上回り世界最速車の称号を得ていますが、実際には両車ともせいぜい280km/hの実力だったようです。(この辺は、いかにもイタリアですね)


さて、折角ミッドシップ化したBBですが、以外にもリアヘビーで、180°のV12でありながら重心が高いという、バランスの悪い車になってしまっています。


その理由は、トランスミッションの上にエンジンを乗せるという二階建てレイアウトで、尚且つ前後位置的にも後車軸上にエンジンを配置した為、V12のシリンダーのいくつかは、リアオーバーハングに位置していたのです。



ミッドシップ車というイメージに対してハンドリングが良くなかった、それ故、後述する550マラネロで FRに回帰したのかもしれませんね。


フェラーリ512BB/512BBi(1976年~1984年)



新型と言うより、365GT4BBのマイナーチェンジと言っても良いかも。


大別すれば同じ世代に属します。


512BBは、排気ガス規制でパワーダウンが避けられない対策として、排気量を600ccアップさせた車と考えれば良いと思います。


外観での識別点は、フロントのアンダースポイラー形状、ボディサイド下のNACAダクトの追加、リアコンビネーションランプの丸6灯→丸4灯化などですね。


512BBi はキャブレターから電子制御燃料噴射装置(ボッシュKジェトロニックインジェクション)に変更した車です。






フェラーリ・テスタロッサ(1984年~1981年)



新世代ミッドシップV12フェラーリとして、BBシリーズの後継として登場した車。


正式名称が数字ではない車は、フラッグシップフェラーリとしては唯一の存在です。


ちなみに、テスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」で、実際にエンジンのカムカバーが赤く塗られています。


これは、かつての名車250TRのヘリテージを利用したものです。


フェラーリ512TR(1991年~1994年)



テスタロッサのマイナーチェンジ版。


外観はほぼテスタロッサを踏襲しており、フロントバンパー形状が違うくらいにしか私には見えません。(汗)


Wikiによると、タイヤサイズが16inから18inに変更されたりと、操縦安定性に関する改良が行われているようです。


フェラーリF512M(1994年~1996年)



テスタロッサ・シリーズの最終版。


車名にMが付くのは、イタリア語の改良"Modificata"を意味しており、この車以外のフェラーリにも、しばしば付く事があります。


北米(カナダだけだったかな?)で昼間もライトを点灯しなければいけないという法規が導入され、急速にリトラクタブルヘッドライトから、固定式ヘッドライトに変更されていった時期であり、この車もその流れに従い、固定式ヘッドライトになりました。


また、リアコンビネーションランプも、フェラーリらしい丸型4灯に変更されています。


その他のメカニズムは小変更に留まり、基本的にテスタロッサ・シリーズ共通です。







フェラーリ550マラネロ(1996年~2001年)



フラッグシップカーとしては、365GTB/4(デイトナ)以来のFRに回帰しました。


まあ、大きく重いV12を積む車は、機敏な動きが求められるスポーツカーと言うより、GTカー的な性格が強いとの判断なのかもしれません。(前述のBB/テスタロッサのバランスの悪さも、FR回帰の要因の1つかも)


メカニズムとしては、V12の挟角がミッドシップ時代の180°から65°に変更されました。(V12で等爆とするには、通常は60°なのですが、65°というのはF1から導き出されたマシンレイアウト上のバランスに優れる角度なのでしょう)


550と言う名称は、フェラーリ風の1シリンダーあたりの排気量ではなく、メルセデス的な、総排気量(5.5ℓ)を3ケタで表した数字です。


フェラーリ575Mマラネロ(2002年~2005年)



550マラネロのマイナーチェンジ版。(車名にMが付きますね)


車名にある通り、排気量が5.75ℓにアップしています。







フェラーリ599GTBフィオラノ(2006年~2012年)



FR回帰後の第2世代のフェラーリです。


メカニズム的には550/575マラネロと大きく変わるところは無く(というか、2+2の 612スカリエッティ と部品共通化を図った)、排気量が車名の通り5.99ℓ(「それって6ℓじゃ?」って言わないように)にアップしています。


なお、日本では単にフェラーリ599と呼称します。


これは、「GTB」も「フィオラノ」も、既に他社の登録商標になっている為です。


個人的には、GTBなんてフェラーリがずっと使ってきた名前ですし、フィオラノに至っては、フェラーリの本拠地です。


他社(GTBがトヨタ、フィオラノがオートバックス)が登録してしまう方がおかしいと思います。


この件は、スティングレイをスズキ(ワゴンR)で使用していて、伝統あるコルベット・スティングレイを名乗れない時にも、ブログに書きました。


特許庁も、受理する前に、少しはその名称の由来や歴史を調べろよな。


フェラーリF12ベルリネッタ(2012年~2017年)



えーと、この辺から、タケラッタの知識も怪しくなります。


多分、599のマイナーチェンジ版だと思うのですが……それにしては、結構変わってる。(汗)


フェラーリ812スーパーファスト(2017年~)



F12で既に怪しいので、この車もよく分かりません。(滝汗)







途中で612スカリエッティが出てきましたが、紹介しているモデルに含まれていない事からも分かる通り、V12編ではありますが、フラッグシップモデルに限定しました。


よって、4座のV12フェラーリや、スペチアーレ・フェラーリは含めておりませんのであしからず。


(スペチアーレ・フェラーリ編は書きます。気が向いたら、4座のV12編も書くかも)


さて、次はベビーランボ? それともピッコロフェラーリにするかな?


―つづく―
Posted at 2019/10/31 22:16:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ferrari | 日記
2019年10月29日 イイね!

フェラーリ、F1とロードカー

フェラーリ、F1とロードカーフェラーリとランボルギーニ の続きです。


両社のラインナップを述べる前に、フェラーリの創設についても書いておきます。


ランボルギーニが、トラクター・メーカーがら自動車メーカーに進出したのに対し、フェラーリはレーシング・コンストラクターからの進出でした。


現在に至るまで、F1界を代表するコンストラクターであり続けるフェラーリだけに、その成り立ちは想像に難くないと思います。


しかし、ランボルギーニがフェラーリを強く意識していたのと同様に、フェラーリにもその存在を強く意識していたメーカー(この場合はコンストラクター?)がありました。








エンツォ・フェラーリは、アルファ・ロメオのレーシングドライバーでした。



1929年、エンツォはレース仲間と共に「ソシエタ・アノニーマ・スクーデリア・フェラーリ」を創設します。


1932年には息子のアルフレード(愛称:ディーノ)が生まれたことで、エンツォは現役を引退してチーム運営に専念、アルファ・ロメオがワークス活動を休止した為、セミワークスチームとして活躍します。


その後、合併や、経営陣との対立などがあり、「フェラーリの名では4年間レース活動を行わない」という誓約をして独立しますが、第二次世界大戦で活動は中止。


戦後の1947年に現在のフェラーリを興し、「スクーデリア・フェラーリ」の名のもとにレースに参入、1950年から始まったF1世界選手権は、「本家」アルファ・ロメオと「分家」スクーデリア・フェラーリの対決となったのでした。


1951年、イギリスGPで遂にアルファ・ロメオを破って初勝利を挙げます。


この時、エンツォは「私は母親を殺してしまった」と複雑な心中を洩らしたのでした。








現在、アルファ・ロメオ名義でF1を戦っているチームがありますが、このチームは旧ザウバーであり、フェラーリエンジンを積む関係性から名称だけを冠している、言わばスポンサーに過ぎません。


エンツォが『母親』と言ったアルファ・ロメオとの関係は、今や完全に逆転してしまっている事に時の流れを感じますね。


ちなみにコンストラクターを示す時の「スクーデリア・フェラーリ」、このスクーデリアと言う単語は、イタリア語の厩舎から転じたもので、「チーム」「ワークス」に当たる言葉です。


以前、F1に参戦していたコンストラクターに「スクーデリア・イタリア」と言うチームがありましたが、これはイタリア・チームという意味だったんですよ。



当時、職場の同僚が「スクーデリア・イタリア」の事を略して言うとき、『スクーデリア』と呼んでいましたが、それだと固有名詞ではなく「チーム」と呼んでいるに過ぎません。


いや、イタリア語で『スクーデリア』と呼ぶと、一般的にはむしろ「スクーデリア・フェラーリ」の事を示します。


そんな事も知らずに「俺、F1に詳しいもんね」と知ったかぶりをしている同僚を、憐みの眼差しで見ていた事は内緒です。(汗)








話をフェラーリに戻しましょう。


フェラーリの名を冠した最初のロードカーは 125S で、F1での初勝利から遡る事4年、1947年に3台が生産されました。



搭載されたエンジンは1.5ℓのV12、そう、フェラーリらしく、第一号車からV12エンジンを搭載していたのでした。


125Sの“125”は、シリンダーあたりの容積125ccを示しており、この車名の付け方も第一号車から行われていたのですね。








その後のフェラーリ ファクトリーから生み出された全ての車を紹介することは出来ませんが、250シリーズは 250GTE




250GT SWB




そして、伝説のマシン 250GTO などがあります。




250シリーズの後継、275シリーズ辺りまでが旧き良き時代のフェラーリって気がします。



ちなみに、写真の275GTB/4から フェラーリのロードカーとしては初のDOHCが採用されました。


V12である為、各バンクに2本、合計4本のカムがある事から、車名に“4”が追加されました。


なお、ドライサンプエンジンの採用もこの車からです。(うーむ、この車から近代フェラーリと言ってもいい気もするなぁ)









次回からは、いよいよ ランボルギーニとフェラーリのモデルの変遷です。


さて、どうやって進めようかな?


―つづく―
Posted at 2019/10/29 23:50:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | Ferrari | 日記

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