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2021年09月13日

フェルスタッペン、次戦ロシアGPで3グリッド降格ペナルティ

フェルスタッペン、次戦ロシアGPで3グリッド降格ペナルティ 昨日のイタリアGPでは、マクラーレンのダニエル・リカルドが2018年のモナコGP以来、3年ぶりの優勝を飾りました。


2位には同じマクラーレンのランド・ノリスが入り、実に2010年のハミルトン&バトン以来 11年ぶりの1-2フィニッシュとなりました。(もっとも、マクラーレンの優勝自体が、2012年のバトン以来、9年ぶりの事なのですが…)


この勝利、リカルドがスタートでフェルスタッペンの前に立ったことが呼び込んだものではありますが、それでも 多くの幸運があったから勝てたという事には誰も異論は無いでしょう。


そして、その中でも一番大きかったのが、この事件です。

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またしても、フェルスタッペンとハミルトンが絡み、両者リタイアとなりました。


エースが消えた両チームですが、レッドブルのペレスは金曜日の予選、土曜日のスプリント予選共に9位と低迷、メルセデスのボッタスは金曜、土曜と1位だったものの PU交換で最後尾スタートとなった為、マクラーレンには願ってもない展開となったのでした。


F1界でも1、2を争う陽気な二人が表彰台に上った為、とても楽しいシャンパンファイトとなりました。

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いや、シャンパンファイトというより、シューイですが……


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ランド、お腹壊さないでね……






そんな陽気な表彰イベントと違い、ドロドロとしたものを感じるのが、マックスとルイスのアクシデントに対する裁定です。


レーススチュワードは、このインシデントに対し、マックス・フェルスタッペンに“主に責任がある”として、次戦F1ロシアGPでの3グリッド降格ペナルティを科したのです。


「44号車(ハミルトン)がピットを出ていた。33号車(フェルスタッペン)はメインストレートにいた。ターン1の前の50mのボードでは、44号車が33号車よりも大幅に前にいた」


「33号車は遅れてブレーキをかけ、44号車と並び始めたが、シーケンスのどの時点でも、33号車は44号車の前輪のすぐ後ろよりも前方に出ることはなかった」


上記のスチュワードのコメント中にある2台の位置関係はその通りなのですが、ピットアウトしたばかりのハミルトンと、コースをレーシングスピードで走っていたフェルスタッペンのタイヤではグリップが違うので(*:後述)、「前に居るから」と言うだけで絶対的な優先権があるというのはおかしいと思います。


さらに、レイトブレーキングでオーバーテイクを仕掛けるのは王道中の王道、これを「前に居る車が優先」と言われてしまっては、もはや「家にいた方がマシ」ですよ!

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そして、この事件が起きたのは1つのコーナーではなく、切り返しのあるシケインです。


ハミルトン車の外側に“車を置けば”、切り返しではインを取れますから、ハミルトンがぶつけない限り、フェルスタッペンの追い抜きが完了します。




コーナリングスピードを犠牲にしてでも相手のラインに“車を置いて”ライバルに勝つというのは、ハンガリーGPでアロンソがハミルトン相手に行っていて、実に10周に渡ってハミルトンを抑え続けました。


ハミルトンは、アロンソ相手なら引くのに、フェルスタッペンが相手だと引かないんだよね。









譲る気のない2人が狭いシケインに突っ込んでいったので、接触は避けられなかった。


そういう意味では、確かにフェルスタッペンが無謀だったかもしれません。


しかし、私には、“ぶつけてくるのが分かっているのに突っ込んでいった” フェルスタッペンと、“回避が可能だったのに回避しなかった” ハミルトンとしか思えず、フェルスタッペンだけに責任があるとは思えないんですがね。




なんか、2人が関係する裁定は、悉くハミルトン&メルセデス有利になっている気がします。







ペナルティ裁定についての考察は以上ですが、まだブログは続きます。


今回のフェルスタッペンのリタイアは、フェルスタッペン、そして レッドブルにとって 相当に痛手になったと思います。


何しろ、ハミルトンは今回、スプリント予選で大失敗し、4番手グリッドからとなっているのです。


フェルスタッペンとハミルトンの間にはマクラーレンの2台がいて、スタート直後から差を拡げられるお膳立ては出来上がっていました。


しかも、メルセデスのもう一人、ボッタスも、PU交換で最後尾スタート。


フェルスタッペンは楽々優勝出来る筈でした。


しかし、スタートでリカルドに前に出られてしまい、レースプランが崩れます。

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ピット戦略で前に出るしかない状態で、望みはF1界No.1の速さを誇るレッドブルクルーによるタイヤ交換です。


しかし、まさかの11秒。


2秒を切る事だってあるレッドブルに何があった?


この大失敗のピットストップでハミルトンに前に出られてしまった事が、あの接触へと繋がっていったのです。


楽勝の筈のレースで、まさかのリタイアになった原因は、フェルスタッペンのスタート失敗、そして ピットストップの大失敗にあったのです。





一方のハミルトンはどうでしょう?


フェルスタッペン楽勝が予想されたレースで、メルセデスは「普通に戦っては勝てない」と、ハードタイヤを選択、リバースストラテジで戦う事としました。


その執念がレッドブル陣営のミスを呼んだのか、ハミルトンにチャンスが転がり込んできます。


しかし、この週末、ハミルトン(メルセデス)はおかしかった。


スプリント予選のスタート失敗もそうですが、日曜日のレースでも本来のハミルトン(メルセデス)とは思えなかった。


まず、ピット作業です。


フェルスタッペンが11秒という大失敗のピットストップで後退した為、メルセデスは、ハミルトンとフェルスタッペンとの位置関係を確定するために、ハードタイヤを履いている(=まだ走れる)ハミルトンのタイヤ交換を選択しました。


その点については、「間違っている」と言うつもりはありません。


この時のピットストップで、メルセデスは4秒台という、ちょっと遅すぎるピット作業でハミルトンを送り出したのです。


それでも11秒のストップで大幅にロスしたフェルスタッペンは、ハミルトンがコースに戻った時にはだいぶ後方にいました。

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(ピットアウト時点では、ハミルトンはフェルスタッペンどころか ノリスよりも前でした)


しかし、シケインの進入時には、フェルスタッペンの車はハミルトンの車のすぐ横まで来ていたのです。(*:上の方でピットアウトしたばかりのハミルトンのタイヤは……って書きましたが、実際にはハミルトンのタイヤだってタイヤウォーマーで温められているので、グリップは十分だった筈です。)


本来なら、フェルスタッペンはハミルトンに追い付ける筈など無かったのですよ。


この時、私は「えっ、ハミルトン、どうした? トラブルか?」って思ったのですがね。


シケインの切り替えしでは、フェルスタッペンにイン側を取られていて万事休す

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(一応、まだハミルトンが前だけど、もうフェルスタッペンは“横にいる”)


と思った次の瞬間……(タイトル画面へ続く)






案外、あのアクシデントが無くても、フェルスタッペン、そして ハミルトンも、昨日は勝つ権利が無かったのかもしれませんね。



ブログ一覧 | F1 | 日記
Posted at 2021/09/13 20:21:04

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この記事へのコメント

2021年9月15日 20:11
初めまして、ルネッサンスと申します。
この件に関してはF1をドライブした事のある経験者何人かに言わせると50×50のようです。アロンソもレーシング・インシデントみたいな見解。
今シーズンの裁定は凡そメルセデス優位に働いているようですのでFIAが何らかの理由でメルセデスに忖度しているのでしょう。
コメントへの返答
2021年9月15日 21:28
初めまして、コメントありがとうございます。
私は F1をドライブした事はありませんが(爆)、やはり50:50だと思います。
アロンソのコメントですか…確か、つい最近も 「英国人じゃないフェルスタッペンは、F1タイトルを取るのは難しい」って言ってましたね。
英国人 云々があるかどうかは分かりませんが、欧州メーカー(メルセデス)と日本メーカー(ホンダ)では、歴史的にも明らかに対応が違いましたからねー。
2021年9月15日 20:13
あの判定は僕も納得いきません。
メルセデス ハミルトンに有利な裁定な気がします。
フェルスタッペン コーナーの縁石が高く それにぶつかって より戻しされてハミルトンにぶつかってますよね。ハミルトンもスペース空けてないので レーシングアクシデントで済ませるべきだと僕は思います。
アロンソもみんな騒ぎすぎ ただのレーシングアクシデントと言ってました。
コメントへの返答
2021年9月15日 21:43
いったい、誰があの判定を決めたんでしょうか?
オレンジ・アーミーが怖くないのか?

オレンジ・アーミーは冗談ですが、シケイン侵入後のフェルスタッペンは、“後ろ” ではなく “横” にいますよね。
それなのに、切り返しの左コーナーでは、ハミルトンの左前輪は、イン側の白線から30cmと離れていません。
ハミルトンが、レッドブルの車幅が30cmしかないと思っていたのなら別ですが、フェルスタッペンが横にいる限り、あそこまでインを閉めればぶつかるのは当たり前です。

どちらかが引かざるを得なかったケースであり、どちらも引かなかったのだから、お互いが責任を負うべきです。
まぁ、ブログ本文でも書きましたが、2人ともミスを犯していなければ、こんな事にはなっていないのですがね。

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