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タケラッタのブログ一覧

2023年01月05日 イイね!

カーデザイン界の巨匠3人がベース車にしたアルファロメオ

カーデザイン界の巨匠3人がベース車にしたアルファロメオ久しぶりに車うんちくブログを書いてみようと思います。


この年末年始、それなりに自分事でイベントが有り、車うんちくブログを書く暇がありませんでした。


今回のブログも、実は年末に とあるWEB記事を見たのがきっかけでして……


アルファロメオの新型スポーツカーはV6ミドシップ、限定台数100台以下、価格は7000万円とのウワサ





記事の内容は、ステランティス・グループ(フィアット系、プジョー/シトロエン等)は意外と「過去の人気モデルのリバイバルを行わない」が、その中でも「アルファロメオから ティーポ33ストラダーレのオマージュモデルが発売されるかもしれない」というものでしたが……


“積みブログ” となり、今日まで放置していた間に、この “ティーポ33ストラダーレのオマージュモデル” に関する、新たなWeb記事が年明け早々出てしまいました。(汗)


アルファ・ロメオ スーパーカー「6C」発売か 最短3月にデビューの可能性





”6C” ねぇ……”4C” を大きく(伸びやかに)しただけにしか見えんのだが……


まぁ、”4C” 自体が “ティーポ33ストラダーレのオマージュモデル” の様なものだから、同じ様なスタイリングになるよなー。





おっと、今回のブログネタは 近々登場する(と噂される)”6C” の話題ではありません。


その ”6C” の元ネタとも言える “ティーポ33ストラダーレ”の話です。




もっとも、本題となる車は ティーポ33 そのものでもないという……。(←ややこしいなぁ)




その昔、ティーポ33ストラダーレをベース車にして、カーデザイン界の巨匠3人がコンセプトカーを製作した事がありました。


その巨匠と言われる3人とは……


レオナルド・フィオラヴァンティ、ジョルジェット・ジウジアーロ、そして マルチェロ・ガンディーニ です。


この3人については、もう説明不要ですよね?


えっと、説明しておきます?(汗)


レオナルド・フィオラヴァンティは、ピニンファリーナのチーフデザイナーをしていた人で、365GTB/4(デイトナ)以降のフェラーリを手掛けました。フェラーリと言えば ピニンファリーナの曲線的なラインを思い浮かべますが、それはフィオラヴァンティが確立したものなのです。(フェラーリ以外だと プジョー205等がありますね)


ジョルジェット・ジウジアーロは、ベルトーネのチーフスタイリスト、カロッツェリア・ギアのチーフ・デザイナーなどを歴任した後、自らの会社 イタルデザインを設立、ジウジアーロの作品は多岐に渡り、いすゞ117クーペといったクーペから、VWの初代ゴルフの様な大衆車、そしてロータス・エスプリや BMW M1といったスーパーカーに至るまで幅広く手掛けています。(車以外では、ニコンのカメラや、モルテンのバスケットボール、果ては パスタまでデザインしています)


マルチェロ・ガンディーニ は、ベルトーネで ジウジアーロが去った後のチーフデザイナーに就任、ランボルギーニ・カウンタックやランチア・ストラトスといったスーパーカーはガンディーニの代名詞と言えます。(一般的な乗用車でも、シトロエンBXといった、いかにもガンディーニといった直線的なデザインの車が多いです)





長くなりましたが、ティーポ33をベースにしたコンセプトカーに話を進めましょう。


高価なティーポ33(ストラダーレ)はそう簡単には売れずに、売れ残ったシャーシをカロッツェリアたちに提供した為、ティーポ33をベースにしたコンセプトカーが数多く作られた様です。


その内の1台が、1968年10月のパリ・サロンで発表された、ガンディーニ作のアルファロメオ・カラボです。




極限までに低いボディは 全高が1mを切る 990mmしかなく、フラットなフロントウィンドゥや、シザースドアを採用した事から、ガンディーニの代表作であるカウンタックを連想させます。





なお、発表時期は、カウンタックよりもカラボの方が先。


つまり、このカラボのデザインがカウンタックとして結実したとも言えるのです。





カラボに続くのが フィオラヴァンティ33クーペ・ピニンファリーナ です。




カラボが発表された翌年(1969年10月)のパリ・サロンで 発表された 33クーペ・ピニンファリーナ は、これも前年に発表された フェラーリのショーカー、250 P5 を思わせるデザインを纏って登場しました。




カラボがいかにもガンディーニのデザインといった感じの直線的なボディスタイルであるのと同様、33クーペ・ピニンファリーナもいかにもフィオラヴァンティといった感じの曲線的なラインの車でした。


また、250 P5は 元々レーシングカーとして開発されただけに、そのスタイリングを継承した 33クーペ・ピニンファリーナ もボディは相当低く、とてもレーシーなスタイリングです。








3台目は、イタルデザイン つまりジウジアーロアルファロメオ・イグアナ で、1969年11月のトリノ・モーターショーで発表されました。




名前はかなり特徴的ですが、スタイリングは 他の2台よりは現実的なスポーツカーでした。



この辺は、まずスタイリングありきといった感じの2人に対し、実用車のVWゴルフを設計したジウジアーロだなぁって感じさせます。


巨匠3人が、同じベース車でコンセプトカーを製作したのに、それぞれの “らしさ” を出したボディスタイルになっているのはさすがだと思いました。





なお、これらのプロトタイプカーは、アルファロメオ歴史博物館に収蔵されているようです。




ん?


左側にあるのは……





3台並んでるのね。(驚)





オマケ

今回、ブログを書いてみようと思ったのは、子供の頃に アルファロメオ・カラボのミニカーを持っていたからでした。



紫色のボディを纏ったそのミニカーは、子供の頃は デザイナーが誰かも分かっていなかったのですが、子供心にも「なんか カウンタックに似てるなー」と思っていました。(カウンタックの代わりの車として遊んでましたねー)


懐かしいなー。


ちなみに、ミニカーは 家の建て替え時に全部捨ててしまいました。


取っておけば良かったと思っても後の祭り……残念! orz
Posted at 2023/01/06 00:05:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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