昨年からF1参戦を模索していた マイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グローバル。
現在、アメリカで空前のF1ブームという事で、商業的な利益を最優先するFIAなら、 アメリカのチームであるアンドレッティ・グローバルがF1に参戦する事を歓迎する、と思っていたのですが……
実際には、FIA は アンドレッティ・グローバルのF1参戦を冷ややかな目で見ています。
単にアメリカ国籍のチームが F1に参戦してもプラスには働かないっていう判断なのでしょうか?
そこで、今回、アンドレッティ・グローバルは、新たにアメリカの自動車メーカーと組むという手を取ってきました。
アンドレッティ・グローバルとゼネラルモーターズ(GM)は1月5日、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権への参戦を目指すことを発表しました。
GMはキャデラック・ブランドとして参戦、アンドレッティ・キャデラックチームとして、アメリカ人ドライバーを起用し、できるだけ早い時期の参戦を目指すとの事です。
そう、まだFIAの承認を受けていないので、F1への参戦が決まった訳ではないのです。
さらに問題なのが、キャディラック(GM)は FIAにマニュファクチャラー登録もしていない為、2026年からの参戦も出来ません。(おまけに、既に登録期限も過ぎているし)
つまり、キャディラックとして参戦すると言っても、ブランド名は使えても マニュファクチャラーとしては参戦出来ないのです。
いったい、どうするんでしょうね?
可能なのは、現在のレッドブルのPUの様に他メーカーが生産したPUに自ブランドの名称をつける事。
そして、GMのマーク・ロイス社長は、すでに現在のF1エンジンメーカーとF1パワーユニットを使用することで合意に達していることを明らかにしたそうです。
マイケル・アンドレッティも「他のメーカーとのコラボレーションになると思う」と付け加えてるし……
となると、一体どこのメーカなのでしょうか?
一番現実的なのは、ホンダでしょうね。
アンドレッティとホンダは、インディカーでも組んでいますし、GMとホンダも EV開発で提携しており、両者ともにホンダと関係が深いですから。
そして、ホンダは 2021年いっぱいでF1撤退したにも拘らず、2026年からのレギュレーションで定められているマニュファクチャラー登録もしています。
もちろん、前述したように 既にレッドブルに自社製PUを提供しながらも レッドブル・パワートレインズというブランドを名乗る事を許可していますし。
2026年、現在 ホンダ製PUを搭載しているレッドブルは、完全自社製PUを開発して搭載する事を計画しているし、しかも そのPUには フォードブランドが付けられるという噂も。
そうなった時、ホンダの入り込む余地は無くなるのですが、今回のアンドレッティとキャデラックのチームがホンダ製PUを使うというなら、2026年以降もホンダ製PUがF1を走る事になります。
ただ、新興チームのアンドレッティでは、戦闘力が心配ですね。
2000年代のB・A・Rの様になるかもしれないし。
そもそも、そこには HONDA の文字は無い訳だし……。
出来れば HONDA は HONDA として F1に参戦して欲しいのですがね。
Posted at 2023/01/06 22:34:23 | |
トラックバック(0) |
F1 | 日記